ニューウェイブを代表する超名曲「ラジオスターの悲劇」。
本気でカッコよくてたまらない最高の名曲なんですが、この曲を作ったバグルスは一発屋と呼ばれることが多いです。
しかし、これだけカッコいい曲を作っているんだから他にも名曲はあるだろうと思いませんか?
ラジオスターの悲劇屋ではないことを証明するために、この記事ではバグルスのデビューアルバム「Age Of Plastic」から知られざる一品を探してみます。
コンテンツ
「ラジオスターの悲劇」とは曲名でありアルバム名です。
バグルスの活動期間は短く、1977年から1881年の4年しか活動していません。
メンバーは
- トレヴァー・ホーン
- ジェフリー・ダウンズ
の2人。その後、メンバーはイギリスのプログレッシブバンド「イエス」に合流しています。
もっとも有名な「ラジオスターの悲劇」はバグルスのデビュー曲名であり、ファーストアルバム名(原題:Age Of Plastic)です。
アルバムを順番にレビューしていきます。
意外に明るめの曲はほとんどないです。全体を通して近未来的。
宇宙や近未来への憧れが強かった80年代らしいアルバムです。
Living in the Plastic Age
アルバムの1曲目にふさわしい近未来感満載のオープニング曲。
謎の危機感、浮遊感があってSF映画っぽい。
オープニングでこれはカッコいい。
Video Killed the Radio Star
言わずと知れた名曲。「ラジオスターの悲劇」
ビデオ(映像メディア)の出現によりラジオの価値がなくなっていくことを悲しんでる曲です。
昔の娯楽となってしまったラジオへの想いを最新の音楽機器で曲にしているのは本当にカッコいい。ノスタルジーとテクノロジーを融合させた名曲です。
アメリカの有名音楽チャンネルMTVが初めて流したミュージックビデオはこの曲です。
この曲のアルバム版は曲の終わりがシングル版と違っていて、これもカッコいいです。
Kid Dynamo
キッド・ダイナモ。ヒーロー物の雰囲気を感じます。
ダイナモ(発電機)を名前にするというあたりが、バグルスのブレない雰囲気作りを感じます。
I Love You (Miss Robot)
バグルスお得意のボコーダー(シンセサイザーが喋っているような音を出す機械)を駆使した曲。
怪しい雰囲気で、少し暗めの曲です。
Clean Clean
中ボス感漂うイントロ。最初の音だけZARDの「DANDAN心惹かれてく」に似ている気がします。
全英38位の曲。サビの後ろで鳴るシンセサイザーの音が最高です。
このアルバムで1番近未来感のある曲。
Elstree
個人的にこのアルバムで「Video Killed the Radio Star」の次に好きな曲。
エルスツリーとはイギリスの町の名前です。
映画のスタジオが有名だったみたいで「エルスツリー、僕を覚えている?B級映画で歴史上の人物の役をやったんだ。」と歌っています。
ちゃんと曲が「アクション!」で始まり「カット!」で終わります。
Astroboy (And the Proles on Parade)
荒廃的な宇宙を感じさせる雰囲気の曲です。
アストロボーイといえば「鉄腕アトム」ですが、何か関係があるのでしょうか?
このアルバムはこんな雰囲気の曲が多くて、聴いていると不思議な気持ちになります。
Johnny on the Monorail
邦題「モノレールのジョニー」。
初めは寂しさと疾走感が混ざったような感じですが、最後はアルバムのラスト曲らしく意味深な雰囲気で終わります。
このアルバムをしっかり聴いてみると「Video Killed the Radio Star」がズバ抜けて名曲だなと改めて思います。
個人的には「Elstree」も好きですが、やっぱり「Video Killed the Radio Star」のかっこよさの前ではどの曲も霞んで見えてしまいます。
バグルスとしては一発屋かも知れませんが、メンバーのトレヴァー・ホーンは、イエス(イギリスの大御所プログレッシブロックバンド)の80年代の成功に大きく貢献しています。
特に「ロンリーハート」のカッコよさは「Video Killed the Radio Star」なみです。
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